導入事例
日本マイクロソフト株式会社
パートナー事業本部 クラウドパートナー開発本部
山口 裕土
Microsoft Teams,Azure,Azure ADなどの製品連携を軸とした社外パートナーとの新規ビジネス立ち上げに従事。コミュニティオとも連携し、「NewCommunicator(ニューコミュニケーター)」の開発を担当。
メール中心のやりとりからチャットの併用へと、社内のコミュニケーション文化が移り変わりつつある時代。Microsoft Teamsアプリ上でメッセージを全社一斉配信できる「ニューコミュニケーター」は生まれました。その開発の経緯、SaaSだからこそできること、企業が抱えるコミュニケーション課題などについて、Microsoftの新オフィスで、ざっくばらんにインタビューさせていただきました。

2022年6月30日に改修を終えた、オシャレな新オフィスにお邪魔しました
全社メール読まれない問題
——「ニューコミュニケーター」のテーマである「全社メール読まれない問題」について、まずは個人的な実感をお聞かせください。
私の役割の一部として「担当するパートナー様との取り組みを社内に発信し、ビジネス機会を増やす」ということがあります。全社メールの定期配信で、新しいパートナー様の社内認知を上げていこうとしたのですが、開封率やエンゲージメントが上がらず、課題を感じていました。組織規模が大きくなるにつれ、チーム単位での発信はどうしても埋もれてしまう傾向があるのかなと思っています。

「グローバルチームからの全社メールも多く、効果的な社内発信方法を常に模索しています。」
メールか、チャットか
——普段の業務では、メールとチャットをどのように使い分けているんですか?
例えば社内だと、人数が少なく密なコミュニケーションが必要なチーム作業は、Microsoft Teamsを使うことが多いです。気軽にやりとりできて、ファイル共有や編集も同一画面上で行えるため、チームのコミュニケーションはチャットに集約するよう意識しています。一方、メールは全社や社外などマス向けの発信に使うことが多いです。ハイブリッドワークを支えるツール活用が当たり前になり、個人向け、チーム向け、部署全体向けなど、あらゆるコミュニケーションがツール上で表現できるようになりました。個別の場合に応じた最適なツールの使い分けが必要になってきていると思います。

オープンスペースが多くコラボレーションしやすい環境
SaaSだからできたこと
——そもそも、どういうきっかけで「ニューコミュニケーター」をコミュニティオが開発することになったのか、経緯をおさらいさせてください。
元々Microsoft Teams上のアプリとしてコミュニティオさんが開発していた「TeamSticker(チームステッカー)」の一機能として、「ユーザー全員への一斉配信」があり、「この機能単体だけですごく役に立つ」という声がありました。同時に、Microsoft Teams上で全社一斉配信を行いたいという声も複数のお客様から伺っており、ユーザーのニーズはあるなと感じていました。
メッセージの一斉配信アプリを自社で運用するには、技術的な「保守」が必要です。(弊社のお客様には、自社で一斉配信アプリの開発を試みる方々もいますが、)サーバー管理や保守・運用に対応できる技術リソースが求められ、すべてのお客様に自社開発をいただくにはハードルが高く感じていました。そこで、自社開発ではなく、SaaSとしてコミュニティオさんに入っていただくことで、アップデートやメンテナンスに対応していただくという座組みができました。
——なぜコミュニティオをパートナーに?
ひとつはMicrosoftとの戦略合致ですね。Microsoft Teamsは仕様上の制約が多く、アップデートも頻繁に行われます。その変化を早期にキャッチアップし、アプリ側の仕様に最適な形で開発を落とし込んでいくためには、Microsoftとの協業を重要視し、対応いただく体制が必要でした。そして、スピード。このアプリ自体も、企画してから3ヶ月で実装に至っています。考えられない早さですよね(笑)。
そして何より「チームステッカー」が既に大企業に導入されており、安定して稼働しているという実績がある。これらを総合的に考えた時、コミュニティオさんと組むしかないなと思いました。

「コミュニティオの開発スピードにびっくりしました。めちゃ早いなと。」
2023年は「課題が出揃った年」
——コロナ禍により、急激に浸透したリモートワーク。Microsoft Teamsの導入も進んだと思いますが、その中で出てきたコミュニケーションの課題は?
2020〜2022年の間に多くの企業様がハイブリッドワークへのチャレンジを行ってきた中で、Microsoftとしてもいくつかの発見がありました。弊社が発表している「Work Trend Index Report」の中で2つの課題が見えてきました。
「オフィスに出社したい」という意見と「自宅でリモートワークしたい」という意見の従業員数の割合がほぼ同じになったのです。つまり、働き方に画一的な正解はなく、一人ひとりに対して地道にコミュニケーションを取りながら環境を整えていく必要がある、ということです。
「いかにリモートワークを実践するか」という課題から、「従業員一人ひとりの声を聞いて、いかにオフィス出社とリモート勤務のいいとこどりをするか」という新たな課題に置き換わりました。2023年に出揃った「働き方の多様性」という課題にこれからも取り組んでいきたいと考えています。

一人ひとりの心と向き合う
——従業員同士の心理的な課題についても、考えをお聞かせください。
リモート化が進むと、対面での細やかな感情のやりとりが減少するので、共感や信頼を育んでいくためにも、コミュニケーションの工夫がより一層重要になってきます。「もっとマネージャーに自分のことを分かってもらいたい」といった声など、従業員一人ひとりが抱える心理的な課題から目をそらさず、向き合っていくことが必須と感じています。

Microsoftが開発するツールはグローバルかつ汎用的なもの。だからこそ、そこからこぼれ落ちる細やかなニーズを、コミュニティオさんのようなパートナーと共に埋めていければいいなと考えています。

自由にくつろげるカフェスペース
多様化した社会に最適なDXを
——これから目指していく未来へのチャレンジについてお聞かせください。
「多様な社会の中、一人ひとりに自己実現の機会を提供する。」ことだと考えています。それを実現するには、ひとつのツールだけだと難しい。Microsoftが提供するプラットフォームが汎用的なツールだからこそ、多様なニーズに対してはパートナーとの協業によって答えていきたい。そして、一人ひとりに最適なDXを提供したい。そう考えています。

「グローバルツールが届かないギャップをパートナーと埋めていきたい」
ハートでぶつかるコミュニケーション
——最後に、もう一度コミュニティオの良さについてお答えいただけますか?(笑)
・・・フランクですよね(笑)。なんかハートでぶつかる感じというか。何事も包み隠さずオープンにコミュニケーションをとっていただけて、もはや身内のような感覚があります。
そういうコミュニケーションのあり方が、協業がうまくいっている要因じゃないかな、と思いました。ちなみに「ニューコミュニケーター」という名前は、Microsoftに元からあった「カンパニーコミュニケーター」からの派生です。それくらい、Microsoftに寄り添った体制と意識で動いていただいているのがありがたいです。
——本日はありがとうございました!

素敵なオフィスにお招きいただき、ありがとうございました!